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ウィンストン・チャーチル

最終更新: 2018年3月12日



チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞濃厚と云われている映画『ウィンストン・チャーチル』を試写で観てきた。近年公開のクリストファー・ノーランの『ダンケルク』では、船で救出に向かう一般市民を追うだけで、あまり入らなかったイギリス・サイドでのダイナモ作戦のことも描かれていることも期待していた。この映画を観るとダイナモ作戦の発案者は、チャーチルだったということがわかるシーンが出てくる。


映画の出来は、よくある歴史上の偉人、史実ものムービーのハードルをはるかに越えていて、想像以上の出来で極上のエンタメ作品と言って差支えない内容と面白さだった。本作脚本家のアンソニー・マクカーテンが云うように「言葉は世界を変える」が貫徹したストーリーで、単にチャーチルの名言だけでなく、それぞれの登場人物たちの台詞やしぐさが気が利いていて、戦況が緊迫した状況下にも拘わらず、クスリと笑える。演出とストーリー構成も秀逸、撮影も素晴らしく、『アメリ』やティム・バートン作品、そしてコーエン兄弟の作品で撮影賞を獲っているフランス人、ブリュノ・デルボネルが今まで語られることのなかったチャーチル像に迫っている。独裁者というよりも複雑な二面性を持った政治家をゲイリー・オールドマンが名演している。本編中、チャーチルの眼をずっと見てしまう、眼はゲイリーだよねと思いながら、見入っていた。


以下、数々の名言を残したチャーチルの自分に響いた名言を並べておく。



「金を失っても気にするな。名誉を失っても、まだ大丈夫。でも、勇気を失ってしまったら全て終わりだ」

過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう

「人は時々真実に突き当たってつまずく。けれど、ほとんどの人々は、再び立ち上がると、何も学ばないで、何もなかったかのように走り去ってゆく」

「夢を捨てるとき、この世は存在しなくなる」

参照サイト:チャーチル語録

http://meigennooukoku.net/blog-entry-739.html


NYで毎年開催される老舗の写真フェア、AIPAD(エイパッド)に3年前に仕事で行った際、 普段着のゲイリー・オールドマンを見かけた。レトロな写真がお好きらしく、木箱に入った写真のプリントを一枚一枚、熱心に見ていたことを思い出す。後で人づてに聞いたら、写真収集家なのだそう。狂犬のようなエキセントリックな役柄で名を馳せて以来、そんな役が板について、実際は、そんな人物ではない優し気な人なのかもなとその時、感じた。また違った面を見せ始めたこの10年ほどの役者経験を経て、歴史上の偉人チャーチルを演じたのは、運命的なものなのかもしれない。


ウィンストン・チャーチル / ヒトラーから世界を救った男



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